飛鳥#1

飛鳥#1

2025年1月28日、政府は飛鳥エリアの史跡群を世界遺産としてユネスコに推薦しました。このニュースを聞いて久々に行きたくなり、3月22日に飛鳥でサイクリングしてきました。

飛鳥・明日香

概要

広義での『飛鳥あすか』は大和盆地南部、奈良県橿原かしはら市や隣接する明日香あすか村あたりを指します。場合によっては、桜井市あたりも含みます。今回は明日香村内、狭義の「飛鳥」に該当するエリアを散策しました。

キトラ古墳

キトラ古墳は飛鳥時代末期に建造された古墳と考えられています。被葬者は諸説ありますが、天武天皇てんむてんのう(? – 686)の近縁者とする説が多いです。

昭和時代(1983)に古墳内部の石室内で四神(青龍、朱雀、白虎、玄武)の壁画が見つかったことで知られています。キトラ古墳壁画体験館『四神の館』は古代史ファンにオススメです。

稲淵棚田

キトラから石舞台へ行く際に、山道を通って棚田のある風景を見て行くのがオススメです。途中、畝傍山うねびやまも見えて絶景です。ただ、電動自転車でないとキツすぎました…( ̄▽ ̄;)

石舞台

有名な石舞台いしぶたい古墳です。飛鳥に来たら必ず見ておきたいスポットですね。

被葬者は蘇我馬子そがのうまこ(551-626)が有力視されています。ちなみに、今回は訪問していませんが、この場所を見下ろせる丘の上(談山神社たんざんじんじゃ付近)に藤原鎌足ふじわらのかまたり(614-669)の墓があります。

飛鳥寺

飛鳥寺あすかでらは先述の蘇我馬子が創建した(596)日本初の仏教寺院です。本堂内にある飛鳥大仏も一見の価値ありです。

境内の裏手に蘇我入鹿そがのいるかの首塚があります。蘇我入鹿は蘇我馬子の孫で、天皇を凌ぐほどの権勢を誇った政治家ですが『乙巳いっしの変』と呼ばれるクーデター(645)で暗殺されました。首謀者は中大兄皇子なかのおおえのおうじ(後の天智天皇てんちてんのう)と中臣鎌足なかとみのかまたり(後の藤原鎌足)で、2人はこの境内で知り合ったとされています。

甘樫丘

甘樫丘あまかしのおかは飛鳥寺にほど近い丘陵地帯です。正式には「あまかし」ですが、地元民は普通に「あまがし」と発音しています。

蘇我入鹿の邸宅がこの地にあったと推定されています。畝傍山をはじめとする大和三山や藤原宮跡を見渡すことができます。

総括

いや〜桜の開花前という微妙なタイミングですが、天気が良くて気持ち良い1日を過ごすことができました。本当は高松塚古墳をはじめ、他にも行きたい場所があったのですが時間の都合で断念しました。でも近々、再訪の予定です。

奈良市内と違ってザ・観光地というわけではありませんが、のんびりとした時間を過ごすには最高の場所です。もし来年、世界遺産に認定されたとしても、この素朴さは維持してほしいものです。

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