
北海道神宮
Hokkaidō-Jingū Shrine
北海道神宮の予備知識
北海道神宮は明治時代に創建された、道内で最も格の高い神社です。札幌の都市計画が作られた場所であり、北海道開拓のシンボルでもあります。
北海道神宮の所在地
北海道神宮の祭神
主祭神 | 開拓三神 | オオクニタマ(大国魂神) | オオクニヌシ(大国主)と同一神 (諸説あり) | オオナムチ(大那牟遅神) |
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スクナビコナ(少彦名神) | オオクニヌシの国造りに協力 | ||
明治天皇(1852-1912) the 122nd Emperor Meiji |
明治天皇は言わずと知れた実在の人物で、北海道が開拓された時代の天皇ですね。でも、他の3柱は正直、意外な気がしました。いずれも出雲系の神様だからです。
出雲族とアイヌ民族の遺伝子が近くルーツが同じだという説をネット上でちらほらと散見します。真偽のほどはわかりませんが、開拓当時からそういう説はあったのかもしれません。だとすれば、あえて天孫系の神々ではなく出雲系の神々を祀ったのも納得がいきます。
北海道神宮を主観的に格付け
由緒
まあ、これくらいの時代だろうなと想像はつきます。けれども、明治神宮(1920)や平安神宮(1895)よりも早く創建されたと聞けば意外な気がしますよね。
ただし、北海道神宮と命名されたのは昭和三十九年(1964)で、それまでは『札幌神社』という名前でした。
社格
道内では文句なしのナンバーワンですね。
知名度
道内では有名でしょうが、本州以南には北海道に神社があることを知らない人間が一定数います。
アクセス
- 地下鉄東西線円山公園駅→二ノ鳥居まで徒歩10分
さすが大都会といったところです。
スケール
神宮号を拝する神社の中では平均くらいです。
観光
神社単体での観光は考えにくいですが、近隣に広い公園や動物園もあるのでボーナス加点です。
パワー
人が多い時期でなければ違ったインパクトがあったかもしれません。
北海道神宮の周辺地域
円山公園
地下鉄東西線の円山公園駅は中心市街地の大通駅から僅か3駅です。円山公園は北海道神宮に隣接しています。というか、ほぼ一体化しています。
明治二年(1869)、北海道開拓使の判官として赴任した島義勇(Shima Yoshitake, 1822-1874)はこの地で都市計画を練り、この地に神社を創建しました。しかし、他の政府高官との衝突から半年足らずで罷免され、後に『佐賀の乱』で処刑されてしまいました。公園は彼の没後に造成されたものです。
円山動物園
円山公園に隣接する大きな動物園で、知名度も高いほうではないでしょうか。市が運営しており、もともとは小振りでしたが、市民の寄付等で大きくなったようです。
休憩中に動画でよく見ていたライオン3姉妹の1頭が今こちらに居てはるので、実際に見てきました。もうすっかり大人ですね。それ以外だと、ヒグマとアムールトラが迫力あって良かったです。
また、園内からは札幌オリンピック(1972)で使用された『大倉山ジャンプ競技場』がよく見えます。普通に考えて、あんなところを滑走するなんてすごいもんです。
北海道神宮境内
表参道
北1条宮の沢通に面した鳥居が第二鳥居で、事実上ここが北海道神宮の表玄関です。なお、第一鳥居は同じ通りの市街地側にあるようです。
ゴールデンウィーク前半でしたが、参道沿いには桜が咲き誇っていました。これらの桜は、島義勇の案内をした地元民が彼を悼んで植樹したものだそうです。




島義勇判官銅像
神門の手前あたりに島義勇の銅像があります。札幌の街を見守っているかのように見えます。

本殿・拝殿
神明造の建物で、本殿と拝殿が繋がっているようですが、本殿は奥の方なので外からは見えません。主祭神が男性神なので千木が外削(地面に対して垂直)になっているのがわかります。
他の神宮と比べて、色遣いが独特ですね。変に北海道らしさを主張していないところが良いと思います。

開拓神社
帰りの方向で右側、第三鳥居の近くに北海道神宮の境内末社である『開拓神社』があります。先述の島義勇も含め、北海道開拓の功労者37名が祭神として祀られています。伊能忠敬や間宮林蔵も含まれています。
こちらのほうが、より北海道らしさが感じられるかもしれません。ぜひ忘れずに参拝したいものです。


北海道神宮頓宮
札幌の中心市街地、地下鉄大通駅徒歩圏内に北海道神宮の頓宮があります。頓宮とは、会社でいえばサテライトオフィスみたいなものですね。
はい、後で知りました。
とりあえず一度行ってからリサーチする主義なので、初回ではネタの取りこぼしが多いです
北海道神宮の御朱印
ネット上で散見される御朱印とは少し違った筆跡ですが、私の中ではかなりのヒットです。やはり直書きのほうが良いです。
