瀧原宮

瀧原宮

瀧原宮 / たきはらのみや
Takihara-no-miya Shrine
ゼロ磁場に鎮座する伊勢の元宮

瀧原宮の予備知識

瀧原宮は伊勢神宮の別宮の中で、外宮や内宮から最も遠い場所に位置します。近年はゼロ磁場のパワースポットとして人気を集めています。

伊勢七社相互リンク

伊勢神宮の別宮の中で、外宮や内宮から遠い場所にあるものを遙宮とうのみやと言います。瀧原宮と伊雑宮がそれに該当します。

瀧原宮の所在地

三重県度会郡大紀町滝原872
872 Takihara, Taiki town, Watarai district, Mie Pref.

瀧原宮の祭神

主祭神
アマテラスの和魂にきたま荒魂あらたま(天照坐皇大御神御魂)
Amaterashimasu-Sume-Ōkami-no-mitama

祭神に関しては後述の通り、異説があります。

瀧原宮を主観的に格付け

由緒

★★★★★
創建年不詳

平安時代(804)に既に存在していたことは確実です。

社格

★★★★☆
式内大社皇大神宮の別宮

知名度

★★☆☆☆

伊勢神宮の別宮があること自体、一般的にはあまり知られていないでしょう。

アクセス

★★☆☆☆
  • JR三瀬谷駅→タクシー10分
  • 国道42号線の道の駅正面に大型駐車場あり

スケール

★★★★☆

伊勢神宮の別宮5社地の中で最大の面積を誇ります。

観光

★★★☆☆

パワー

★★★★★

ネット上ではゼロ磁場という説が囁かれていますが、真偽のほどは不明です。

瀧原宮域外

伊勢市中心部から車だと高速道路経由で40分程度、電車だと乗換え必須で2時間かかると思っておいた方が良いです。

JR三瀬谷駅ルート

JR三瀬谷駅は特急が停車するし時間を潰す場所もあるので、ここからタクシーで行くのことをお勧めします。年配の運転手さん曰く、大台ケ原への登山客を乗せることは多くても、瀧原宮へ立ち寄る人は少ないそうです。

なお、国道(R42)の瀧原宮近くの交差点付近に、道の駅と参拝者用の大型駐車場があります。道の駅では『伊勢参り・熊野詣で』関連グッズが販売されています。

JR滝原駅ルート

いちおうJR滝原駅から歩くという手段もあります。なお、同駅は特急列車が停まらないので時刻表要チェックです。

途中、橋の上から大内山川の長閑な景色を眺めることができます。

旧熊野街道

徒歩の場合、国道42号に並行する旧熊野街道を通るのが安全です。中間地点で祝詞川のりとがわという小さな川を渡りますが、この川では毎年6月にホタル祭が開催されるそうです。

瀧原宮域内

さて、旧熊野街道沿いの鳥居を潜れば瀧原宮の神域です。ここから社殿まで300mほどの距離があります。

それにしても、参道や建物の配置は内宮とよく似ています。それもそのはず、内宮の参道や社殿の配置は瀧原宮をモデルとして設計されたものだそうです。もちろん、内宮に比べれば人の数は遥かに少ないです。

域内参道

瀧原宮の域内では杉の巨木がたくさん目につきます。その理由については諸説あります。

このあたりは伊勢湾台風(1959)の被害が比較的小さかったからだと言われています。また、もともと杉の生育に適した土地だからという説もあります。

ゼロ磁場の影響とかだったら面白かったのに(¬_¬)

頓登川御手洗場

境内に入って少し歩いた社務所の近くに、『御手洗場みたらし』というパワースポットがあります。漢字を見ればいわゆるお手洗いのことだと思ってしまいそうですが(笑)違います。頓登川とんどがわの清流で手を清めるための場所で、内宮にも五十鈴川の御手洗場があります。

瀧原宮&瀧原竝宮

さて、社殿に到着しました。2つの社殿が隣り合わせに鎮座しています。

向かって右手が『瀧原宮』で、左手が『瀧原竝宮』です。それぞれの祭神は、公式にはアマテラスの和魂アマテラスの荒御魂とされています。

参拝順配置社名祭神社格
向かって右手
瀧原宮
Takihara-no-miya
アマテラスの和魂にぎたま
式内大社皇大神宮の別宮
向かって左手
瀧原竝宮
Takihara-Narabi-no-miya
アマテラスの荒御魂あらみたま
式内大社皇大神宮の別宮

若宮神社&長由介神社

瀧原宮と瀧原竝宮の2社以外に、若宮神社と長由介神社、川島神社(長由介神社に併祀)という所管神社が3社あります。いずれも祭神は不詳です。

参拝順配置社名祭神
瀧原宮の右手奥
若宮神社
Wakamiya-jinja
主祭神の子神?
瀧原宮の右手
長由介神社
Nagayuke-jinja
トヨウケ姫(豊受大神)?
川島神社
Kawashima-jinja
川島神?

瀧原宮の祭神に関する諸説

瀧原宮と瀧原竝宮という2つの社殿が隣り合わせにあり、祭神はいずれもアマテラスの御魂であるということは先に述べた通りです。でもこれには異説もあります。

ハヤアキツヒコ&ハヤアキツヒメ?

倭姫命世記やまとひめのみことせいき』によれば、祭神はハヤアキツヒコ(速秋津彦命)ハヤアキツヒメ(速秋津姫命)であると記されています。同文献は鎌倉時代(13-14世紀)に伊勢神宮の宮司によって書かれたものです。

伊勢神宮の宮司のくせにアマテラス推しちゃうんかい!?

でも外宮の宮司ですし、内宮と仲が悪かった時期なので、アマテラスに忖度しなかったのかもしれません。 

元伊勢?

『倭姫命世記』によれば、ヤマトヒメ(3-4世紀?)がアマテラスの鎮座地を探して各地を旅歩いた際(倭姫宮のページ参照)に一時期、瀧原宮にも鎮座したことになっています。つまり、瀧原宮は『元伊勢』比定地の一社となります。

イザナギ&イザナミ?

タクシーの運転手さんによれば、「祭神はイザナギイザナミやで〜!」とのことです。また、「伊勢七社の中で瀧原宮が一番、歴史が古いんでっせ〜!」ともおっしゃられていました。

案外これが真実かも?

瀧原宮の御朱印

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA