洲崎神社

洲崎神社

洲崎神社 / すさきじんじゃ
Susaki-jinja Shrine
もうひとつのアワ国へようこそ

洲崎神社に関する予備知識

洲崎神社は千葉県南部、安房あわ国の一宮です。社名通り房総半島の先端部に鎮座しており、海を見渡すことができます。

洲崎神社の所在地

千葉県館山市洲崎1344
1344 Sunosaki, Tateyama city, Chiba Pref.

房総半島南端部には西へ出張った岬があります。その岬が『洲崎すのさき』です。

洲崎神社の祭神

主祭神
アメノヒリノメ(天比理刀咩命)
Ame-no-Hirinome-no-mikoto

アメノヒリトメと呼ばれる場合もあります。男性神ではなく女性神です。阿波国一宮大麻比古神社の主祭神であるオオアサヒコと同様、忌部いんべ氏(斎部氏)の祖神とされています。同じ「アワの国」なので繋がりが気になりますね。

洲崎神社を主観的に格付け

由緒

★★★★☆
創建年不詳

社伝によれば、忌部氏の祖先であるアメノトミ(天富命)が神武天皇の命を受けて房総半島を開拓した際に祖母であるアメノヒリノメ(天比理刀咩命)の鏡を祀ったのが起源だとされているようです。

ちなみに、阿波国を開拓し大麻比古神社を創建したのもアメノトミだと言われています。なので、阿波国と安房国は同じ人あるいは同じ部族が開拓した可能性が高そうです。

社格

★★☆☆☆
式内大社(論社)安房国一宮旧県社

いちおう、『延喜式』に記載された「安房国一宮后神天比理乃咩命神社」の比定地ですが諸説あります。つまり論社というわけです。近代の社格が低めなのはその為です。

知名度

★★☆☆☆

一般的な知名度は高くないでしょうが、歴史好きの間では知られているのではないでしょうか。源頼朝が石橋山の戦い(1180)で敗れ安房国へ逃れた際に洲崎神社に参拝したことが『吾妻鏡』に記されています。

アクセス

★★☆☆☆
  • 館山駅前→車で20分強(無料駐車場あり)
  • 館山駅前→JRバス乗車25分→『洲の崎神社前』停留所下車すぐ

スケール

★★☆☆☆

観光

★★☆☆☆

パワー

★★★★☆
恋愛運仕事運再起

富士山を遥拝できますし、人も少ないのでパワースポット感はあります。

洲崎神社の周辺地域

洲崎の地政学

洲崎は房総半島の最南端から更に西へ突き出した岬です。現代の感覚では「行き止まり」のイメージかもしれません。しかし、古代においては海上交通がメインで、しかも房総半島自体が陸続きでなかったことから、むしろ「房総島」の玄関口と呼べる存在だったのかもしれません。

源頼朝は石橋山(現在の小田原市西部)で敗戦した際、船で洲崎へ逃れたと考えれます。

洲宮神社

洲崎神社から車で15分ほどの場所に洲宮神社すのみやじんじゃという神社があり、そちらのほうが「安房国一宮后神天比理乃咩命神社」だとする説もあるようです。私は訪問しませんでしたが、地図に双方の場所をプロットしておきました。

洲崎神社境外

駐車場

県道に面して山側に駐車場があります。大きな駐車場ではありませんが、参拝者もそれほど多くないので通常期であれば問題なく停められると思います。浜側にもあるかもしれません。

浜鳥居

境内から道路を挟んで反対側、つまり浜側に一ノ鳥居があります。ですが、私は完全に見落としていました。

洲崎神社境内

参道

なかなか急な石段です。振り返ると伊豆や箱根の山々を眺望することができます。源頼朝も敗戦後、この場所から石橋山の方を眺めていたのでしょうか。

神域

一宮神社にしてはこじんまりとした境内ですが、所々に熱帯植物が見られ、南国に来たことを実感できます。

本殿

朱色の三間社流造です。館山市の有形文化財に指定されています。

富士山遥拝所

拝殿に向かって左手前あたりから富士山遥拝所へ行くことができます。少し狭い道を歩きますが、100m足らずです。

海越しに眺める富士山も良いですね。正直、これが見られただけでも来た甲斐がありました。

洲崎神社の御朱印

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