土佐神社

土佐神社

土佐神社 / とさじんじゃ
Tosa-jinja Shrine
土佐の高賀茂神社

土佐神社に関する予備知識

土佐神社は高知市に鎮座する土佐国一宮です。この地域の当主である長宗我部家や山内家より代々、崇敬を受けてきました。

土佐神社の所在地

高知県高知市一宮しなね2-16-1
2-16-1 Ikku-Shinane, Kochi city, Kochi Pref.

一宮神社のある場所は地名も「一宮」になっているケースが多いですが、「いっく」と読むのは珍しいですね。「しなね」の由来は風の神であるシナツヒコ(級長津彦命)という説のほか、諸説あるようです。

土佐神社の祭神

主祭神
アジスキタカヒコネ(味鋤高彦根命)
Ajisuki-Takahikone-no-mikoto
ヒトコトヌシ(一言主神)
Hitokotonushi-no-Kami

2柱とも、葛城かつらぎ(奈良県の葛城山麓付近)の賀茂かも一族が信奉していた出雲系の神様です。

アジスキタカヒコネ(味鋤高彦根命)はオオクニヌシ(大国主神)と宗像三女神の一柱であるタキリヒメ(多紀理比売命)との間に生まれた子供で、名前の「鋤」が示す通り農業神かつ土地の神とされています。

ヒトコトヌシ(一言主神)は物事の善悪を一言で判断できる神様です。平安時代初期(797)に成立した『続日本紀しょくにほんぎ』によれば、雄略天皇(5世紀頃?)に対する不遜な振舞により土佐の地へ配流されたことになっています。

土佐神社を主観的に格付け

由緒

★★★★☆
創建年不詳

鎌倉時代に成立した『釈日本紀しゃくにほんぎ』によれば、第21代雄略天皇四年の創建となっています。

社格

★★★☆☆
式内大社土佐国一宮旧国幣中社別表神社

知名度

★★★☆☆

余談ですが、高知県民は県名よりも旧国名の『土佐』に愛着を抱いているように感じられます。銘菓『土佐日記』はお土産にオススメです。

アクセス

★★★☆☆
  • 高知自動車道『高知』IC→車で5分(駐車場あり)
  • JR高知駅→『とさでんバス』G系統(医大・領石・南国オフィスパーク方面)乗車約15分『一宮神社前』下車→徒歩約5分

スケール

★★☆☆☆

たまたま人が多い時期に参拝したせいか、一宮神社の割には小振りに感じました。楼門から参道を歩けば、印象も変わっていたかもしれません。

観光

★★☆☆☆

観光するなら桂浜や高知城へ行きましょう。

パワー

★★★☆☆
航海安全農業振興心願成就

土佐神社の周辺地域

土佐神社境内

参道

県道の交差点付近に楼門があり、そこから鳥居まで200mの参道があります。なのですが、楼門が改修工事中だったので気付きませんでした。

神域

社殿

鳥居のすぐ先に拝殿があり、その奥にある幣殿や本殿と繋がっています。戦国大名である長宗我部元親ちょうそかべもとちかが元亀二年(1571)に再建したもので、国の重要文化財に指定されています。

鼓楼

慶安二年(1649)、土佐藩2台目当主である山内忠義やまうちただよしにより建立されました。こちらも国の重要文化財です。

西御前社

本殿の左脇に西御前社という摂社がありますが、祭神は不明です。その左奥に事代主神社、右奥に大国主神社があります。やはり出雲系ですね。

志那袮の森

境内は『志那袮しなねの森』と呼ばれる社叢しゃそうに囲まれています。西御前社の奥から入ることができます。

神明宮

神明宮にはアマテラス(天照大神)とトヨウケ姫(豊受大神)を祀られています。元々は伊勢神宮の遥拝所だったようです。

礫石

神明宮の近くに礫石つぶていしと呼ばれる磐座があります。太古の昔から続く磐座信仰が土佐神社のルーツなのかもしれません。

土佐神社の御朱印

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