金刀比羅宮

金刀比羅宮

金刀比羅宮 / ことひらぐう
Kotohiragū Shrine
うどん県の超強力パワースポット

金刀比羅宮に関する予備知識

金刀比羅宮は通称「こんぴらさん」と呼ばれる有名神社です。インドの水神であるクンビーラが信仰のルーツと言われています。

金刀比羅宮の所在地

香川県仲多度郡琴平町892-1
892-1 Kotohira town, Nakatado district, Kagawa Pref.

金刀比羅宮の祭神

主祭神
オオモノヌシ(大物主大神)
Ōmononushi-no-Ōkami
相殿
第75代崇徳天皇
The 75th Emperor Sutoku

オオモノヌシ(大物主大神)が主祭神となったのは明治元年(1868)の神仏分離令以降です。それ以前は社名の通り「金比羅こんぴら神」を祀る寺院でした。

金比羅はもともと「ワニ」を意味するサンスクリット語、クンビーラ(कुम्भीर / Kumbhīra)のことです。つまり、インドのガンジス川のワニが神格化したものなのですね。こんぴらさんがワニなんていうイメージは皆無なので、驚かれた方も多いのではないでしょうか。

崇徳天皇が相殿として祀られたのは保元の乱(1156)の翌年です。乱で敗北者側に与した為、ここ讃岐国に配流され、都へ戻ることなくその翌年に逝去しました。

金刀比羅宮を主観的に格付け

由緒

★★★★★
創建年不詳

まったくもって謎ですが、太古の昔から信仰の対象であったことは間違いなさそうです。四国は古代の文献資料が乏しいですが、逆にミステリー好きにとっては興味をそそられますね。

社格

★★★☆☆
旧国幣中社金比羅神社総本社

明治時代の神仏分離以前は神社という位置付けではなかった為、それ以前の社格がありません。

知名度

★★★★☆

四国では誰もが知る神社で、全国的にも有名ですね。

アクセス

★★★☆☆
  • JR琴平駅・琴電琴平駅→参道石段まで約10分

境内には駐車場がありません。駅や町役場の周辺にはいくつか駐車場がありますが、ややぼったくり気味です。まあ、滞在時間が長くなりがちですから仕方ないですね。

駅から参道の石段までは近いですが、その石段がえげつないです。本宮まで785段あります。

スケール

★★★★★

平面的な意味ではありません。とにかく石段がえげつないです。

観光

★★★★☆

四国を代表する観光地の一つです。

パワー

★★★★★
病気平癒航海安全豊漁祈願

もう、いろんな意味でパワースポットです。

金刀比羅宮の周辺地域

金比羅宮は讃岐平野の南西部に佇む象頭山ぞうずさん(538m)の中腹から麓あたりに鎮座しています。

門前町

有名神社だけあって、参道は賑やかです。門前町と言うべきか鳥居前町と言うべきか迷いますが、ここは敢えて門前町と呼びましょう。

門前町の途中から石段が始まります。この石段、舐めてかからないほうが良いです。

金刀比羅宮境内

一ノ坂〜桜馬場

一ノ坂

石段が100段目を過ぎたあたりに大門があります。大門の手前あたりの段差が急な区間は「一ノ坂」と呼ばれます。

大門

大門は金刀比羅宮の総門であり、ここから先が神域という位置付けです。高松藩の藩主である松平頼重まつだいらよりしげ(1622-1695)により寄進されたものだそうです。

桜馬場

大門を過ぎると150mほど「桜馬場」と呼ばれる石畳の道が続きます。文字通り桜の季節には桜が咲き誇ります。

社務所門〜旭社

社務所門・書院

社務所門をくぐった先に書院があります。表書院と奥書院があり、いずれも国の重要文化財に指定されています。江戸時代末期から近代にかけての有名な絵画が展示されています。

カフェ&レストラン 神椿

社務所門の反対側にカフェがあります。ここが500段目あたりなので、一服するにはちょうど良いです。

火雷社

カフェを後にして、さらに石段を登ると旭社の大きな社殿が見えてきます。その手前脇に火雷社ほのいかづちしゃがあります。カグツチこと火産霊神ほむすびのかみ、ほか5柱が祀られています。

旭社

旭社は40年の歳月をかけて弘化二年(1845)に完成した建造物で、国の重要文化財に指定されています。もともとは薬師如来を祀る金堂でしたが、神仏分離令(1868)により造化三神をはじめとする神道の神様に置き換わりました。

賢木門〜本宮

旭社の脇にある賢木門さかきもんをくぐり、本宮を目指します。なお、登りと降りは別ルートになっています。

賢木門

賢木門は天正12年(1584)に長宗我部元親ちょうそかべもとちかが寄進したものです。

御前四段坂

賢木門から本宮エリアまでの133段は数十段ずつ4段階で構成されているため「御前四段坂」と呼ばれます。

本宮

御前四段坂を登り切って、やっと本宮エリアに到達しました。石段の785段目、標高でいうと251mに相当します。

ここから讃岐平野を眺望することができます。上古の昔(縄文海進の頃?)、讃岐平野は海だったと言われています。水神であるクンビーラが祀られていたのはその為でしょうか…

なお、ここからさらに500-600段ほど上に登れば奥宮があるようですが、今回はそんな時間と体力が無いので行きませんでした( ̄o ̄;)

本宮の創建年は不明ですが、平安時代以降、幾度か再建されたことが記録に残っています。現在の建造物は明治十一年(1878)に再建されたもので、国の重要文化財に指定されています。

帰路

登りとは別ルートで降りて行き、旭社で合流します。

それにしても、ヘトヘトになりました。実は子供の頃に参拝したことがあるのですが、ここまで石段がきつかった記憶が無かったです。足腰が鍛えられるという意味でもパワースポットですね。

金刀比羅宮の御朱印

余談ですが、中世以前の仮名遣いでは「ことひら」と書いて「コンピラ」に近い発音をしていたと思うのですよね。なので、「琴平」も「金刀比羅」も「コンピラ」と読んで間違いではないはずです。

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