
上賀茂神社(賀茂別雷神社)
かみがもじんじゃ(かもわけいかづちじんじゃ)
Kamigamo-jinja Shrine
<Kamo-Wakeikazuchi-jinja Shrine>
上賀茂神社に関する予備知識
上賀茂神社は京都市内に鎮座する山城国一宮です。下鴨神社と並び、ユネスコ世界文化遺産に登録されています。
上賀茂神社の所在地
上賀茂神社の祭神
主祭神 | ワケイカヅチ(賀茂別雷大神) Kamo-Wakeikazuchi-no-Ōkami |
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ワケイカヅチ(賀茂別雷大神)は古代の豪族である賀茂氏の祖神であり、その名の通り雷神です。古事記や日本書紀に登場するワカイカヅチ(若雷神)と同一神なのかどうかは不明です。
上賀茂神社を主観的に格付け
由緒
上記創建年は神社の社伝によるものですが、飛鳥時代なのでそれなりに信憑性は高そうです。平安京ができるよりも100年以上前ですね。創建時は「賀茂神宮」という名前だったようです。当時からこの辺りは賀茂氏という豪族の勢力地盤であったことが伺い知れます。
社格
知名度
下鴨神社とともに、ユネスコ世界遺産『古都京都の文化財』の一つとして登録されています。
アクセス
- 京都市バス『上賀茂神社前』下車すぐ
- 京都市営地下鉄『北山』駅→境内まで徒歩約20-30分
スケール
境内は独特の開放感があります。
観光
京都市内の有名神社のわりには観光地ぽさは控えめです。ですが、人が多すぎないのでのんびりした時間を過ごせるかと思います。
パワー
上賀茂神社の周辺地域
上賀茂本通
上賀茂本通は京都盆地の最北端(何をもってそう定義するかは意見が別れるでしょうが)を東西に結ぶ通りです。東は深泥池付近から始まり、西は上賀茂神社の大鳥居付近までのおよそ1.5kmを結びます。
また、通りに沿う形で賀茂川の支流である明神川(御手洗川)が流れています。さらに、それに沿う形で宮司家の邸宅が建ち並んでおり、なかなかの壮観です。
大田神社
深泥池と上賀茂神社の中間地点付近に、上賀茂神社の境外摂社である大田神社があります。祭神はアメノウズメ(天鈿女命)です。
また、参道の東側には大田ノ沢という沼地があります。杜若の群生で知られ、5月中旬が見頃となっています。
藤木社
大田神社と上賀茂神社大鳥居の中間地点あたりに樹齢500年と言われる大きな楠があります。その袂には上賀茂神社の境外末社である藤木社があります。祭神は水神であるセオリツヒメ(瀬織津比売命)です。


上賀茂神社境内
大鳥居〜一ノ鳥居
大鳥居のすぐ先に一ノ鳥居があり、その間は広々とした記念撮影スポットになっています。


一ノ鳥居〜二ノ鳥居
一ノ鳥居から先も広々として開放感があります。右手には『斎王桜』や『御所桜』など桜の銘木があります。


神馬舎
二ノ鳥居の手前に神馬舎があります。ここの神馬は『神山号』という名前で、上賀茂神社の裏手にある御神体山にちなんだ名前です。温厚で可愛らしい神馬さんですが、こう見えて競走馬なのがすごいです。神社への「出社時間」に関しては神社のHPでご確認くださいね。

二ノ鳥居〜楼門
ここから先の建造物はほとんどが国の重要文化財に指定されています。
細殿
細殿は寛永五年(1628)に建造された拝殿です。手前に一対の砂山がありますが、これは御神体山である神山を模したものだそうです。

楼門
こちらも寛永五年(1628)の建造物です。下鴨神社と同様、朱色の美しい楼門です。


片山御子神社
楼門の右手にある派手な色の御簾が掛けられている建物が摂社の片山御子神社(片岡社)です。祭神はワケミカヅチ(賀茂別雷命)の母神であるタマヨリヒメ(賀茂玉依姫命)です。縁結びのご利益があるとされ、紫式部も参拝したことが記録に残っています。
楼門〜本殿
四脚中門
実質、ここが拝殿です。この先に本殿と権殿があります。

本殿・権殿
本殿と権殿は四脚中門の先に、隣り合わせにあります。向かって右が本殿で、左が権殿です。いずれも国宝に指定されています。式年遷宮で本殿が修繕中の際に、権殿が仮の本殿となります。
渉渓園
本殿を参拝を済ませたら、境内の脇にある渉渓園も見ておきましょう。
賀茂山口神社
上賀茂神社の摂社のひとつです。その傍にある陰陽石に触れてから参拝すると願いが叶うそうです。
睦の木
寿齢300年以上と言われるスダジイの御神木です。1本の根から複数の幹が伸びていることから、家族円満のご利益があるそうです。


上賀茂神社の御朱印
下鴨神社と同様に「二葉葵」の社紋が描かれています。そういえば、徳川家の家紋は「三葉葵」なので賀茂氏との末裔という説もありますが、定かではないようです。
