
真清田神社
Masumida-jinja Shrine
真清田神社の予備知識
真清田神社は愛知県一宮市にある尾張国一宮で、一宮神社の代名詞的な存在です。この地域の豪族である尾張氏の祖神を祀っています。
真清田神社の所在地
真清田神社の祭神
主祭神はアメノホアカリ(天火明命)です。丹後国一宮である元伊勢籠神社の祭神と同じです。意外に思われるかもしれませんが、丹後(北近畿)から尾張(東海)までは結構近いのです。なので、同一勢力が両地域を支配していた時代もあったのではないかと推察できます。
主祭神 | ホアカリ(天火明命) Ame-no-Hoakari-no-Mikoto |
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真清田神社の社名由来
この辺り一帯が、清らかで澄んだ木曽川の水によって育まれた田園地帯だったことに因むそうです。
真清田神社を主観的に格付け
由緒
★★★★★
創建年:不詳
第1代神武天皇もしくは第10代崇神天皇の時代とされています。
社格
★★★☆☆
式内社(名神大社) / 旧国幣中社 / 尾張国一宮
一宮神社としては平均的な社格です。
知名度
★★★☆☆
東海三県での知名度は抜群に高いでしょうが、全国的にはそこまででもないでしょう。
アクセス
★★★★☆
・JR尾張一宮駅または名鉄一宮駅→徒歩10分程度
スケール
★★★☆☆
一宮神社としては平均的なスケールです。
観光
★★☆☆☆
ただし七夕祭りの時期は観光地的な華々しさがあります。
パワー
★★★☆☆
ビジネス運、家内安全、子孫繁栄、健康長寿など
真清田神社の周辺地域
一宮の代名詞
真清田神社は愛知県一宮市に鎮座しています。『一宮』という地名は全国にたくさんありますが、一番メジャーなのはここでしょう。
一宮という地名の場所には大抵、一宮神社が存在するものですが、ここはその代表格と言えるでしょう。
一宮駅周辺
一宮市は名古屋市と岐阜市の中間に位置します。
また、JR尾張一宮駅と名鉄一宮駅は隣接しており、名鉄百貨店にも繋がっています。


真清田神社境外
駅から10分程度、賑やかな商店街を歩いた先に国道(R155)との交差点があります。その交差点の先に正門である南門があり、一の鳥居がそびえ立っています。
駐車場は南門ではなく、西門付近にあります。二度目の参拝時は七夕祭りの最中だったので、付近の駐車場はどこもかしこも満杯でした。
その一方で、東門付近には太平洋戦争後の闇市の名残のような商店が軒を連ねています。


真清田神社境内
参道
楼門
一の鳥居の奥に立派な楼門が見えます。昭和三十六年(1961)に竣工したもので、人間国宝の平櫛田中が彫刻を施しています。


神域
本殿・拝殿
主祭神アメノホアカリを祀る本殿と拝殿です。昭和20年の空襲で全焼し、終戦後に今の社殿が再建されました。
なお、建築様式は『尾張造』という、本殿と拝殿と祭文殿を左右対称に回廊で繋いだ建築様式です。
二度目の参拝時は七夕祭りのクライマックスなので、人でごった返していました。また、拝殿左手の社務所前で『火の輪くぐり』をやっていました。


服織神社
読み方は「はとり」
服織神社は本殿・拝殿の右手にあります。摂社とはいえ、社殿はかなり大きいです。服織と書いて「はとり」と読みますが、「はたおり」が転訛したものと思われます。「はっとり」も然りです。
機織りの神
文字通り、織物の神様であるトヨアキツシヒメを祀っています。太平洋戦争の後、この辺りで繊維産業が盛んだったことから昭和40年に創建されました。
主祭神の母神
トヨアキツシヒメ(萬幡豊秋津師比賣命)はアマテラスの息子であるオシホミミ(天忍穂耳尊)の妻で、ニギハヤヒ(邇芸速日命)・ニニギ(瓊瓊杵尊)兄弟の母親です。
ニギハヤヒはホアカリと同一神とされています(ただし異説あり)。なので、服織神社の祭神は、主祭神の母神ということになります。
日本書紀では栲幡千千姫命
『古事記』ではトヨアキツシヒメですが、『日本書紀』ではタクハタチヂヒメ(栲幡千千姫命)と記されています。名前の通り、機織りの女神とされています。
一宮七夕祭り
また、トヨアキツシヒメを七夕伝説の織姫と同一視する説もあります。なので、服織神社では一宮市の一大イベントでもある『一宮七夕祭り』が毎年7月に開催されます。
二度目の参拝時は、まさに七夕祭りのクライマックスでした。

社名・社格 | 服織神社 Hatori-jinja | 真清田神社の境内摂社 |
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祭神 | トヨアキツシヒメ(萬幡豊秋津師比賣命) Yorozubata-Toyo-Akitsushihime-no-mikoto |
真清田神社の御朱印
他神社のが一緒になっていて恐縮なのですが、ついでなので解説します。
針綱神社
まず、七五三バージョンの右隣は真清田神社初回参拝時と同じ日に参拝した犬山の針綱神社です。真清田神社と共に『尾張五社』に数えられる場合があります(ただし、五社の定義は諸説あります)。
また、針綱神社の主祭神オワリハリナネムラジ(尾治針名根連命)は、真清田神社の主祭神アメノホアカリ(天火明命)の子孫だとされています。
服織神社
先に紹介した、真清田神社の境内摂社です。
大神神社
奈良の大神神社ではなく、真清田神社と同じく一宮市内にある、もう一つの尾張国一宮です。同じ市内に一宮神社が二社もあるなんて、さすが市名に一宮を名乗るだけのことはありますね。

