大将軍八神社

大将軍八神社

大将軍八神社
だいしょうぐんはちじんじゃ
Daishōgun-Hachi-jinja Shrine
名前と御朱印カッコ良すぎ

大将軍八神社の予備知識

大将軍八神社は桓武天皇が平安京造営の際、方位の災厄から御所を守る目的で建立した神社です。陰陽道の星神『八将神』を祀っています。

大将軍八神社の所在地

京都府京都市上京区一条通御前西入3丁目西町55
55 Nishi-machi, Kamigyō ward, Kyoto city, Kyoto Pref.

大将軍八神社の祭神

ご覧の通り、非常に複雑です。私も素人なので、もしかしたら誤認識があるかもしれません。

主祭神陰陽道日本神話
牛頭天王
Gozutennō
大将軍神
Daishōgun-shin
太白星(金星)
スサノオ(素戔嗚尊)
八将神
Hatshōjin
アマツヒコネ(天津彦根命)
八柱御子神
Yahashira-no-Mikogami
大歳神
Daisai-shin
歳星(木星)
オシホミミ(天忍穂耳尊)
大陰神
Daion-shin
鎮星(土星)
イチキシマヒメ(市杵島姫命)
歳形神
Saigyō-shin
辰星(水星)
タキリヒメ(田心姫命)
歳破神
Saiha-shin
鎮星(土星)
タキツヒメ(湍津姫命)
歳殺神
Saisatsu-shin
熒惑星けいこくしょう(火星)
アメノホヒ(天穂日命)
黄幡神
Ōban-shin
羅睺星らごしょう(राहु)Rāhu
イクツヒコネ(活津彦根命)
豹尾神
Hyōbi-shin
計都星けいとせい(केतु)Ketu
クマノクスビ(熊野樟日命)
左客人宮
Hidari-Maroud-no-miya
聖武天皇
The 45th Emperor Shōmu (701-756)
右客人宮
Migi-Maroud-no-miya
桓武天皇
The 50th Emperor Kanmu (737-806)

祇園精舎の守護神

まず、筆頭格の牛頭天王ですが、こちらの神様は祇園精舎ぎおんしょうじゃ(Jetavana-vihāra)の守護神です。京都の祇園ぎおんにある八坂神社の祭神であり、スサノオ(素戔嗚尊)と習合しています。

陰陽道の方位神

次に、八将神についてですが、こちらは陰陽道における八方位を司る神々です。一応、牛頭天王の子神とする説があります。

ちなみに、社名の『大将軍』は八将神のうちの1柱で、軍事を司る荒ぶる神とされています。なので、大将軍のいる方角は”凶”とされています。

なお、牛頭天王も八将神も、もともとは日本神話の神々とは関係が無かったと思われます。それが明治時代の政策によって、日本神話の神々へと上書されたと考えられます。

八柱の御子神

八将神に相当する日本神話の神々が『八柱御子神』です。これらは全て、アマテラス(天照大神)とスサノオ(素戔嗚尊)の誓約うけいによって生まれた神々です。すなわち、アマテラスがスサノオの勾玉から生み出した3柱の女神と、スサノオがアマテラスの剣から生み出した5柱の男神です。

おそらく、スサノオと親子関係で数が8柱なので、八将神と習合させるのに都合が良かったのでしょう。

ところで、ふと気づいたのですが、計都星(Ketu)と熊野本宮大社の主祭神ケツミミコって、何か関係がありそうですよね? 何かわかったら記事を追加しますね。

大将軍八神社を主観的に格付け

由緒

★★★☆☆
延暦十三年(794)創建

見ての通り「鳴くよウグイス平安京」です。平安京造営時に創建されました。

社格

★★☆☆☆
旧府社

知名度

★☆☆☆☆

アクセス

★★★☆☆
  • 嵐電らんでん北野白梅町きたのはくばいちょう』駅→徒歩10分程度

スケール

★★☆☆☆

観光

★☆☆☆☆

パワー

★★★★★
方位除け

大将軍八神社の周辺地域

北野天満宮

大将軍八神社は北野天満宮にほど近い為、受験祈願のついでに参拝するのが王道かもしれません。

大将軍商店街

大将軍八神社は大将軍商店街に面しています。同商店街は『一条妖怪ストリート』とも呼ばれ、妖怪のモニュメントが随所に飾られてあります。また、妖怪の仮装行列のイベントが行われることもあります。

大将軍八神社境内

本殿

妖怪ストリートに面した鳥居を潜れば境内です。小さな神社ですが、正面の本殿前にある、星を描いたモニュメントが異彩を放っています。

このモニュメントは、陰陽道における方角の概念である八卦はっけを象ったものです。古代中国では、様々な情報を「陰」と「陽」の二進数で表現していました。特に方角に関しては、3桁の二進数で8方角を表現していたと考えられています。

三社

末社三社(命婦神社、厳島神社、猿田彦神社)が合祀されています。

五社

末社五社(恵比寿神社、稲荷神社、天満宮、長者神社、金比羅神社)が合祀されています。

方徳殿

本殿の右手奥にある宝物殿です。100体以上の神像が収められているそうですが、毎年5/1-5/5と、11/1-11/5しか開いていません。

大将軍八神社の御朱印

直書きでこのクオリティ、かっこいいです。私が今まで集めた御朱印の中でトップ3に入ります。

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