
天岩戸神社
Ama-no-Iwato Shrine
天岩戸神社の予備知識
天岩戸神社は宮崎県の山奥、高千穂町にある有名神社です。日本神話『岩戸隠れ』の舞台とされ、『天岩戸』をご神体として祀っています。
天岩戸神社の所在地
天岩戸神社の祭神
主祭神は有名な『岩戸隠れ』神話のヒロイン、アマテラスです。同神話の概略については、境内案内の後で紹介します。
主祭神 | アマテラス(天照大御神) Amaterasu-Ōmikami | 言わずと知れた太陽神 |
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なお、西本宮と東本宮の祭神はそれぞれ違う名前になっていますが、いずれもアマテラスの別名です。
天岩戸神社を独断で格付け
由緒
有名な『岩戸隠れ』神話の聖地で、アマテラスが引き篭もったとされる『天岩戸』があります。ただし、この場所自体は神話の成立以前、太古の昔から信仰されていたと考えられています。
社格
知名度
神社の名前は言えなくても高千穂の有名な神社といえば大抵通じるのではないでしょうか。
アクセス
- JR延岡駅→宮崎交通バス『高千穂バスセンター』まで約1.5時間→町営バスまたはタクシーで10分強
- 延岡市中心部→車で50分、駐車場あり
スケール
西本宮、東本宮、天安河原を合わせれば相当広いと思います。
観光
遠くから足を運ぶだけの価値はあるでしょう。
パワー
天岩戸神社の周辺地域
高千穂バスセンター
JR延岡駅から高千穂町の中心部にある『高千穂バスセンター』まで、バスで1.5時間程度です。
車窓から見える段々畑や橋梁が印象的ですが、町の中心部は山奥とは思えないほど賑やかです。コンビニはもちろん、家電量販店や大型書店やおしゃれなカフェもあります。私はてっきり、十津川村みたいなところだと思っていました。
なお、『高千穂バスセンター』からは延岡方面だけでなく、熊本方面にもバスが出ています。

バスセンターから天岩戸神社へ
『高千穂バスセンター』から天岩戸神社までは、タクシーか別のバスに乗り換えないといけません。でも、バスは本数が少ないしタクシーは高いです。延岡や熊本からの長距離バスが直通してくれれば有難いのですが、そうすると地元に金が落ちない 諸事情あってできないのでしょう。
まったくの余談ですが…
天岩戸神社境内
まず、天岩戸神社には西本宮と東本宮、それに天安河原が存在することを頭に叩き込んでおきましょう。

幹線道路沿いの大型駐車場に入ると、アメノタヂカラオ(天手力雄命)の像が出迎えてくれます。ここが西本宮の入り口なので、東本宮をスルーしてしまう人も多いそうです。せっかくなら全部参拝したいですね。一応、東本宮→天安河原宮→西本宮の順に参拝するのが公式推奨ルートのようです。
東本宮
まず、東本宮を参拝しましょう。西本宮の駐車場から200mほどの場所にあります。アメノウズメ(天鈿女命)像が目印です。
一応、こちらにも駐車場がありますが、歩道が狭く歩行者が多いので気をつけましょう。
東本宮は天岩戸から引きずり出されたお出でましになられたアマテラスがしばらく居を構えた場所だとされています。



社名 | 東本宮 Higashi-Hongū | |
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祭神 | 天照皇大神 Amaterasu-Sume-Ōkami | アマテラスの別名 |
天安河原
では、いったん東本宮から西本宮前の駐車場に戻りましょう。
西本宮の境内を通り抜け、裏参道側の鳥居を出ます。一般道を50mほど歩いたら右手にアイスクリーム屋さんがあります。そこで歩道が分岐するので、そこを降りれば天安河原です。
そして、河原の桟道を少し歩いた先の洞窟みたいなところが天安河原宮です。『天岩戸作戦』で八百万の神々が集まって会議を開いた場所とされています。


社名 | 天安河原宮 Ama-no-Yasukawara-no-Miya | |
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祭神 | オモイカネ(思兼神) Omoikane-no-Kami | 『天岩戸作戦』の発案者 |
八百万の神 Yao-Yorozu-no-Kami | いろんな神様の総称(ここでは上記作戦の参加者全員を指すと思われる) |
西本宮
さて、天安河原の十分に堪能したら、西本宮へと戻りましょう。
答えは西本宮の遥拝所の先です。西本宮と東本宮の間を流れる岩戸川の断崖絶壁にあります。
なお、遥拝所は拝殿の奥にあります。決まった時間(日中は30分間隔)に神職の方が遥拝所まで案内してくれます。なので、時間までに社務所前の休憩所で待てば良いです。
また、遥拝所では撮影不可となっています。



社名 | 西本宮 Nishi-Hongū | |
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祭神 | 大日孁尊 Ōhirume-no-Mikoto | アマテラスの別名 |
五社巡り
高千穂町内には天岩戸神社の関連神社があと4社あります。車かタクシーでないと無理ですが、時間に余裕があれば全て巡ってみるのも良いでしょう。
落立神社
落立神社はイザナミ(伊邪那美命)を祀る神社です。神楽「舞開」のオモイカネ(思兼命)が出迎えてくれます。
西本宮からそれほど遠くないので、比較的楽にアクセスできます。



鉾神社
鉾神社はヒコホホデミ(日子穂穂出見命)&トヨタマヒメ(豊玉毘売命)夫妻、それに菅原道真を祀っています。出迎えてくれるのは「八鉢」こと、スクナビコナ(少彦名命)です。
西本宮からはかなり距離があり、しかも細い山道を登っていくので対向車に要注意です。離合地点を確認しながら進みましょう。



二嶽神社
二嶽神社は八幡大神と若宮大神、それに菅原道真を祀っています。いろんな神様が無理くり習合したような感じです。神楽「柴引」のフトダマ(太玉命)が出迎えてくれます。
ここもかなりアクセスに難ありです。カーナビに住所を入力したところ、川の対岸に案内されてしまいました(苦笑)ここから橋まで遠いし、しかも対岸の道路は狭小なので初見での来訪は難易度が高いです。



石神神社
石神神社は国土形成の龍神であるクニノトコタチ(国常立命)を祀っています。出迎えてくれるのは「手力」ことタヂカラオ(天手力男命)です。
東本宮から遠くなく、アクセスしやすいです。



天岩戸神社の御朱印
五社巡りコンプリートです。一番上の左は天安河原宮、右は天岩戸神社の御朱印です。


