厳島神社

厳島神社

厳島神社 / いつくしまじんじゃ
Itsukushima-jinja Shrine
安芸の宮島に佇む海の守り神

厳島神社の予備知識

厳島神社は安芸国一宮です。ユネスコ世界文化遺産にも登録されており、神社のある島自体が『日本三景』の一つとされています。

厳島神社の基礎データ

所在地広島県廿日市市宮島町
創建年飛鳥時代 推古天皇元年?(593)平安時代末期(1168)、平清盛によって大規模な社殿が建造された
主祭神宗方三女神(Munakata-San-Joshin)イチキシマヒメ(市杵島姫命)、タゴリヒメ(田心姫命)、タギツヒメ(湍津姫命)の3柱のこと
社格★★★★式内社 / 旧官幣中社 / 別表神社 / 安芸国一之宮 / ユネスコ世界文化遺産
知名度★★★★★全国の神社で5本の指に入ることは間違いない
アクセス★★★★広島電鉄『広電宮島口』駅→『宮島口』桟橋でフェリーに乗船10分→『宮島』桟橋から徒歩10分
観光★★★★★島全体が日本三景の一つで、神社単体でも十分観光価値あり
スケール★★★★島全体が神社みたいなイメージ
パワー★★★★縁結びや美容のご利益があるといわれる

神社界最強の観光地

雑誌やYoutubeなどの神社の格付けランキングなどを見ていると、1位伊勢神宮、2位出雲大社はほぼ鉄板です。しかし、観光地としてのランキングだとどうでしょうか? 厳島神社がぶっちぎりのナンバーワンだと思います(異論は認める)

厳島神社の周辺地域

厳島(宮島)

厳島神社はその名の通り厳島いつくしまという島にあります。島の通称は宮島みやじまで、「宮」とはすなわち、厳島神社のことです。島全体が『日本三景』の一つとされ、厳島神社はユネスコ世界文化遺産に登録されています。

宮島航路

広島電鉄の終着駅、広電宮島口みやじまぐち駅の改札を出てすぐ、土産物店やレストラン街の並びに宮島口みやじまぐち桟橋があります。

そこから宮島行きのフェリーに乗れるのですが、宮島松大汽船みやじままつだいきせんJR西日本宮島フェリーの2社が運行しています。左の桟橋に発着するのが前者で、右が後者です。切符売り場は別々ですが、どちらを利用しても運賃や時間は変わりません。

片道運賃:180円(大人) / 90円(子供)
片道所要時間:約10分
運行間隔:15分間隔(行楽シーズン等は10分間隔)

時間的にも運賃的にも大都市近郊の通勤電車と変わらないのが凄いですね。

厳島神社参道

乗船して10分もすれば宮島みやじま桟橋に到着。ここからもうすでに観光地です。厳島神社の拝観券売り場まで、10分程度歩きます。海岸沿いの参道を歩くも良し、アーケードを歩くも良し。

平清盛像

メジャーな観光地でしかも連休中なので、人が物凄く多かったのですが…平清盛像の一角だけ人がいない(泣)

平清盛たいらのきよもり(1118-1181)は悪役のイメージが強いせいでしょうか? 確かに、蘇我入鹿と並んで、悪役として描かれやすい人です。しかし実際は両名とも、必ずしも悪人というわけではないのですが。

豊国神社と厳島神社五重塔

豊国神社

厳島神社境内よりも手前の高台に、厳島神社の末社である『豊国神社』(とよくにじんじゃ / ほうこくじんじゃ)があります。桃山時代(1587)、豊臣秀吉とよとみひでよし安国寺恵瓊あんこくじえけいに命じて建立したものです。祭神は他でもない豊臣秀吉です。

メインの建物である千畳閣せんじょうかくは見た目ほぼ仏教寺院です。実際もともとお寺だったのが、明治時代(1868)の神仏分離令により、政府から「寺なのか神社なのかはっきりせい」と言われて神社となりました。

千畳閣の内部には大きなしゃもじが飾られています。厳島が木製しゃもじの生産量日本一であることや、戦勝祈願の縁起物(しゃもじ→飯を取る→召し捕る→勝利を獲得する)であることに因みます。

千畳閣拝観料:100円(大人1名)

厳島神社五重塔

豊国神社の向かい側にある五重塔です。神社なのに五重塔って違和感ありかもしれませんが、これは隣の豊国神社が仏教寺院であったことの名残です。現在は豊国神社も五重塔も厳島神社の付属物で、いずれも世界文化遺産に登録されています。

厳島神社境内

拝観料
 厳島神社:300円(大人1名)
 宝物館:300円(大人1名)※宝物館は厳島神社出口すぐ
 厳島神社+宝物館:500円(大人1名)

さて、やっと本題の厳島神社境内です。筆者が訪問した日は名物の大鳥居が工事中なのが残念でしたが、ちょうど満潮の時間だったのは幸運でした。満潮時はご覧のように建物が海面に浮いてるように見えますが、干潮時は大鳥居まで歩いて行くことができます。

能舞台は戦国時代(1568)、毛利元就もうりもとなりによって創建されたと伝えられています。

本当は紹介したいネタはもっとたくさんあるけど、工事中だったので(言い訳)、後日再訪問した際に記事を追加するつもり。

厳島=斎く島=伊都岐島=市杵島

厳島という島名は、身を清めて神に仕えるという意味の動詞『斎く』が由来とされます。

主祭神がイチキシマヒメ(市杵島姫命)となったのは戦国時代頃で、それ以前の平清盛の時代などは、伊都岐島大明神と記されています。伊都岐島大明神は夫と子供がいる女性神ということ以外に詳しいことがわかっていない神様ですが、それが日本神話に登場するイチキシマヒメと名前が似ていたことから、後世になって習合したようです。

御朱印

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