伊雑宮

伊雑宮

伊雑宮 / いざわのみや
Izawa-no-miya Shrine
伊勢の本宮(かもしれない)

伊雑宮の予備知識

伊雑宮は伊勢神宮の別宮であり、なおかつ志摩国一宮でもあります。実は伊勢神宮の本宮という説もあり、古代史ファンの間で人気があります。

伊勢七社相互リンク

伊勢神宮の別宮の中で、外宮や内宮から遠い場所にあるものを遙宮とうのみやと言います。伊雑宮と瀧原宮がそれに該当します。

伊雑宮の所在地

三重県志摩市磯部町上之郷374
374 Kaminogō, Isobe-chō, Shima city, Mie Pref.

伊雑宮の祭神

主祭神
アマテラスの御霊みたま(天照大御神御魂)
Amaterasu-Ōmikami-no-mitama

内宮と同じくアマテラスですが、あえて「〜の御霊」をつけてあるあたり、何かをはぐらかしている印象を受けます。後述の通り、実は内宮ではなく伊雑宮こそがアマテラスを祀る本宮だという説もあります。

ネット上では「実はイエス=キリストを祀っている」なんていうトンデモ説も散見されますが、そういうネタは嫌いじゃないです。

むしろ大好物です(^_^)

伊雑宮を独断で格付け

由緒

★★★★★
創建年不詳

平安時代初期(804)に存在していたことは確実です。

社格

★★★★☆
式内大社・論社皇大神宮の別宮志摩国一宮

知名度

★★★☆☆

伊勢神宮の別宮があること自体、一般的にはあまり知られていません。ですが、都市伝説ファンの間では結構有名かもしれません。

アクセス

★★★☆☆
  • 近鉄『上之郷』駅→徒歩5分
  • 駐車場あり

スケール

★★☆☆☆

観光

★★☆☆☆

パワー

★★★★☆

伊雑宮域外

近鉄上之郷駅

伊雑宮までは近鉄上之郷かみのごう駅から歩くのが近いですが、特急が停車せず本数が少ないです。それにしても「かみのごう」とは、いかにも神社の所有地らしい駅名ですね。

近鉄志摩磯部駅

また、特急列車に乗って上之郷駅より一駅先の志摩磯部しまいそべ駅で降車するのも有りです。ただし、この駅から伊雑宮まで行く場合、歩くのは道が危ないのでタクシーがオススメです。

駅構内には、後述の田植祭の様子を描いた絵画が飾られているのですが、それよりも気になることが…

この駅・・・廃墟か!?

かつてはテーマパーク『志摩スペイン村』(Parque España)行きのバス発着地点として賑わったので、駅舎だけは豪華です。ところが、市町村合併が絡んだ大人の事情で鵜方うがた駅にその役割を奪われて廃れてしまったそうです。これはこれで廃墟マニアが喜びそうですが…再開発とかできないものでしょうか?

別荘地としてのポテンシャルは高そうですし、リモートワーク主流の時代、この辺に家を買って週に1回くらい名古屋や大阪のオフィスに出社するとかいうのはどうでしょう…

平日は海を眺めながらリモートワーク
週イチ特急通勤
週末はゴルフかスペイン村

なんて楽しそうじゃないですか?

佐美長神社

志摩磯部駅と伊雑宮の中間地点に、伊雑宮の所管社である佐美長神社が鎮座しています。伊勢神宮や伊雑宮と同様、式年遷宮用の古殿地が確保されています。

社名
佐美長神社
Saminaga-jinja Shrine
社格伊雑宮の所管社式内小社
祭神
オオトシ(大歳神)
Ōtoshi-no-Kami

祭神の大歳神は収穫の神様で、後述の穂落伝承の真名鶴と同一神であるという説があります。

磯部の御神田

さて、いよいよ伊雑宮の隣接地にやってきました。ここに伊雑宮所有の水田があり、毎年6月24日、磯部の御神田いそべのおみたという有名な田植え祭が開催されます。そもそも御神田っていうのは、この水田のことを指すのか田植祭のことを指すのか、よくわかりません。

たぶん両方なんだろう(知らんけど)

伊雑宮域内

域内参道

域内は特にこれといって目を引くような物は見当たりません。ただまっすぐに社殿を目指すのみです。

伊雑宮

社殿はアマテラスの御魂を祀る『伊雑宮』のみ。冒頭でも触れましたが、実はここが伊勢神宮の本宮であるという説もあります。静粛にお参りしましょう。

社名
伊雑宮
Izawa-no-miya Shrine
社格皇大神宮の別宮式内大社・論社
祭神アマテラスの魂(天照大御神御魂)

伊雑宮に関する伝承

伊雑宮はとりわけ、古代史系ミステリーや都市伝説ネタの多い場所です。全部がぜんぶ真実とは思えませんが、「そういう可能性があるかもしれない」とか「そういう話の元ネタとなる出来事があったのかもしれない」程度に知っておいて損は無いでしょう。

穂落伝承

ヤマトヒメ(倭姫命)がアマテラスの鎮座地を求めて巡幸していた時の話です。

稲穂を咥えた一羽の真名鶴が稲穂を地面に置いたのを見てヤマトヒメは感激し、その場所に水田を造成して千田ちだと名付け、そして隣接地に神社を創建した。

その千田こそが、先述の『御神田』です。そして、隣接地の神社とは正に伊雑宮のことです。また、稲穂を置いて飛び去った真名鶴は大歳神として、先ほど紹介した佐美長神社に祀られました。

伊雑宮が真の伊勢神宮

伊雑宮こそが太陽神を祀る場所であり、内宮と外宮は星神と月神を祀る場所である。

つまり、伊雑宮こそが本宮であり、外宮や内宮は付属物もしくはダミーのような存在だとする説です。

江戸時代に伊雑宮の宮司たちが、この説を主張する書籍を発行しましたが、江戸幕府により偽書と判断され処罰されました。この事件よりも以前から、そういう伝承は民間レベルで存在していたと思われます。

伊雑宮=イザヤの宮

都市伝説の定番、日ユ同祖論がらみです。

イザワとは、イザヤのことである。

イザヤというのは旧約聖書に登場する預言者イザヤのことです。ちなみに、伊勢はイエスのことだとする説もネット界隈で散見されます。

竜宮伝説

海女さんが竜宮城から木箱を持って帰って、開けるなと言われてたのに開けてしまったら中から蚊帳が出てきて、それ以降悪いことが立て続けに起こるので、怖くなって蚊帳と木箱を伊雑宮に奉納した。

この地域は大昔から海女漁が盛んなので、そういう伝説の1つや2つあってもおかしくないでしょう。

そういえば、海女を照らすと書いてアマテラスと読めるよなあ…

竜宮伝説

御神田の田植祭の日に竜宮城からの使いが川を上って伊雑宮の近くまでやってくる。

竜宮城のお使いはサメの姿をしているそうです。なお、田植祭の日は海女漁はお休みだそうです。

伊雑宮ライン

全国の有名神社やパワースポットを直線で結んでみると、その多くは伊雑宮を通る。

例えば、宮崎神宮-足摺岬-室戸岬-伊雑宮-鹿島神宮とか、佐多岬-熊野本宮大社-伊雑宮-富士山とか、海神神社-伊奘諾神宮-伊雑宮とか・・・ただ実際引いてみると、けっこうズレてるのでネタ程度に思っておいたほうが良いかもしれません。

伊雑宮ライン2

他のサイトでは今まであまり触れられて来なかったネタですが、丹後国一宮である元伊勢籠神社の間に線を引くと、色々と面白い事実が浮かんできます。伊雑宮がイザヤの宮なのに対し、籠神社はヨシュアの宮なんていう説があります。詳細は籠神社の頁をご覧ください。

また、志摩しま半島と丹後たんご半島は形も大きさも似ています。丹後は『浦島うらしま太郎たろう』伝説発祥の地ですが、「浦島」は「裏の志摩」と読むこともできます。丹後に「元伊勢」や「裏志摩」があるのは面白いですね。

伊雑宮の御朱印

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