海神社

海神社

海神社 / わたつみじんじゃ
Watatsumi-jinja Shrine
海上交通を見守る海神の宮

海神社の予備知識

海神社(わたつみじんじゃ/かいじんじゃ)は神戸市西部、明石海峡付近に鎮座する神社です。その名の通り海神を主祭神としています。

海神社の所在地

兵庫県神戸市垂水区宮本町5-1
5-1 Miyamoto-chō, Tarumi ward, Kobe city, Hyogo Pref.

海神社の祭神

主祭神
綿津見三神
ウワツワタツミ(上津綿津見神 / 表津少童命)
航海安全を司る海上の神
ナカツワタツミ(中津綿津見神 / 中津少童命)
漁業を司る海中の神
ソコツワタツミ(底津綿津見神 / 底津少童命)
海藻業や塩業を司る海底の神
配祀神
オオヒルメノムチ(大日孁貴)
太陽神であるアマテラスの別名

綿津見三神はイザナギ(伊弉諾尊)が黄泉の国から帰って禊をした際に生まれた海神です。名前からすると3柱の神だと思われますが、1柱の神とする見方もあります。その場合、山幸彦の義父であり神武天皇の曽祖父にあたるオオワタツミ(大綿津見神)と同一神です。

海神社を主観的に格付け

由緒

★★★★☆
創建年不詳

社伝によれば神功じんぐう皇后によって創建されたことになっています。

社格

★★★☆☆
名神大社旧官幣中社別表神社

ローカルな神社かと思いきや、なかなかの社格です。

知名度

★★☆☆☆

アクセス

★★★★★
  • JR・山陽電鉄『垂水』駅すぐ

駅のホームからすぐ近くに見えます。

スケール

★★☆☆☆

観光

★★☆☆☆

神社自体に観光要素はありませんが、周辺地域は観光&散策スポットです。

パワー

★★★★☆
安産海上交通安全

海神社境内

今回は珍しく、周辺地域よりも先に境内を案内します。

といっても、神社自体は駅から極近という点を除いて、特筆する要素は見当たりません。ただ、拝殿から鳥居の方向を見た時、その先に海があることを肌で感じることができます。

あと、やはり名前のインパクトは大きいです。

海神社の周辺地域

海神社境外

浜大鳥居

境内を出て国道(R2)を横断し、海側へ100mほど進んだ所に大鳥居があります。

大きさ自体はそこまででもありませんが、かなりの迫力です。もともとはこの場所が海岸線だったようですが、現在は垂水漁港のために少し埋め立てられています。

山側の神額には「綿津見神社」と書かれていますが、海側の神額には「海神社」と書かれています。

垂水漁港周辺

三井アウトレットパーク『マリンピア神戸』

浜大鳥居から垂水漁港に沿って、明石海峡大橋の方向へ向かって歩くと、アウトレットモール『マリンピア神戸』があります。2023年1月に一時閉館しましたが、2024年11月に全面建替えで再オープンしました。

五色塚古墳

マリンピア神戸の線路を挟んで反対側に五色塚古墳ごしきづかこふんがあります。

実は古墳の数が最も多い都道府県は意外にも兵庫県です。その中でも五色塚古墳は最大規模を誇ります。

建造されたのは4-5世紀頃と考えられていますが、被葬者は不明です。第14代天皇であり神功皇后の夫である仲哀天皇に関係する説が存在しますが、真偽は定かではありません。いずれにせよ、海神社の創建とも深く関係していそうな感じがします。

古墳の上からの眺望は素晴らしいです。淡路島はもちろん、明石海峡を往来する船や、大阪湾の大半を見渡すことができます。古代の有力者もこの場所から海上交通を見守っていたに違いありません。

海神社の御朱印

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