
下鴨神社(賀茂御祖神社)
しもがもじんじゃ(かもみおやじんじゃ)
Shimogamo-jinja Shrine
<Kamo-Mioya-jinja Shrine>
下鴨神社に関する予備知識
下鴨神社は京都市内に鎮座する山城国一宮です。上賀茂神社と並び、ユネスコ世界文化遺産に登録されています。
下鴨神社の所在地
下鴨神社の祭神
主祭神 | 西殿 | タケツヌミ(賀茂建角身命) Kamo-Taketsunumi-no-mikoto |
---|---|---|
東殿 | タマヨリヒメ(玉依媛命) Tamayoribime-no-mikoto |
タケツヌミ(賀茂建角身命)は古代の豪族である賀茂氏の始祖とされています。また、熊野で神武天皇に協力した金鵄・八咫烏はタケツヌミの化身とされています。
タマヨリヒメ(玉依媛命)はタケツヌミの子で、上賀茂神社の主祭神であるワケイカヅチ(賀茂別雷命)の母神です。下鴨神社が賀茂「御祖」神社と呼ばれるのはその為です。なお、神武天皇の母神であるタマヨリヒメ(玉依姫命)と同一神なのか別の神様なのかよくわかりません。
下鴨神社を主観的に格付け
由緒
崇神天皇七年(3-4世紀頃?)に瑞垣の修復がおこなわれたことが『鴨社造営記』に記録されているそうです。私も詳しいことは知りませんが、題名からして普通の社伝よりも信憑性が高そうな感じはしますね。
社格
知名度
ユネスコ世界遺産『古都京都の文化財』の一つとして登録されています。知名度的には伏見稲荷に及びませんが、現時点で世界遺産に登録されている京都市内の神社は上賀茂神社と下鴨神社だけです。
アクセス
- 京阪電鉄『出町柳』駅→境内まで徒歩約10分
スケール
観光
金閣寺や伏見稲荷ほどの観光地ではありませんが、歴史好きにとっては楽しいスポットです。
パワー
下鴨神社の周辺地域
鴨川デルタ
鴨川デルタは賀茂川と高野川の合流地点の通称です。もともとは糺河原と呼ばれていたそうです。
鴨川デルタという呼称がいつ頃から定着したかは不明で、私自身もいつから使い始めたのか覚えていません。両岸に大学があるので、学生の間で名付けられたのは間違いないと思います。
ちなみに、タマヨリヒメ(玉依媛命)はこのあたりで禊をしているときに流れてきた矢でワケイカヅチ(賀茂別雷命)と身籠ったとされています
下鴨神社境外
一ノ鳥居
鴨川デルタの先端から東岸を100mほど北上すると道が分岐します。鳥居のある左側が下鴨神社の参道です。
旧三井家下鴨別邸
鳥居の左手に旧三井家下鴨別邸があります。大正十四年(1925)に建築された三井家の別邸で、国の重要文化財に指定されています。
鴨社資料館 秀穂舎
鳥居をくぐって100mほど進んだ右手に、下鴨神社の資料館である『秀穂舎』があります。内部はガイドさんが丁寧に案内してくださいます。入場有料ですが、古代史ファンなら必見です。

下鴨神社境内
糺の森
一ノ鳥居から参道を200mほど進み、御蔭通を横断すれば下鴨神社の境内の『糺ノ森』へ入ります。鴨川デルタを中心に発達した原生林です。大都市の市街地に原生林というのが凄いです。しかも、この森も含めて境内全体がユネスコ世界文化遺産に登録されています。
なお、名前の由来に関しては諸説ありますがはっきりとはわからないそうです。いったい何を正してくれるのでしょうね? 私個人的には、川の流路だと思っています。
河合神社
境内に入ってすぐ左手に摂社の『河合神社』があります。祭神はタマヨリヒメ(玉依姫命)で、こちらは神武天皇の母神のほうだと思って間違いなさそうです。都市伝説か真実かわかりませんが、可愛くなれるご利益があると言われています
神域
楼門
国の重要文化財に指定されている朱塗りの巨大な楼門は下鴨神社のシンボルです。たまたま雪が止んだ後だったので、白・赤・青のコントラストが感動的でした!
御手洗川・輪橋
授与所でいただいたおみくじを川の水に浸すと文字が浮かび上がる「水みくじ」が有名ですね。アーチ型の「輪橋」が架かっていますが、人間は通行禁止です。
四脚中門
四脚中門は江戸時代の建造物で、国の重要文化財に指定されています。この先に本殿・拝殿・幣殿があります。また、それ以外に「干支のお社」があり、1つのお社につき2柱の干支が祀らています。






有料エリア
西鳥居の近くに有料エリアの入口があります。特別公開の時期にしか入場できません。大炊殿と御車舎があり、歴史好きにとっては見る価値があると思います。
下鴨神社の御朱印
やはり上賀茂神社とセットで参拝するのがしっくりきますね。上賀茂神社の記事も近日中にUPできればと思います。あ、記事内の写真と御朱印の日付は別物です(苦笑)
