
白峯神宮
Shiramine-Jingū Shrine
白峯神宮の予備知識
白峯神宮は全国で24社ある『神宮』の一社です。非業の最期を遂げた二人の天皇を祀るため、近代になり蹴鞠名家の邸宅跡に創建されました。
白峯神宮の所在地
白峯神宮の祭神
主祭神 | 崇徳天皇(1119-1164) The 75th Emperor Sutoku |
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淳仁天皇(733-765) The 47th Emperor Junnin |
主祭神2柱はいずれも実在の天皇です。両者とも政争に巻き込まれて流刑先で最期を迎えています。
崇徳天皇は保元の乱(1156)で後白河法皇に敗れ、流刑となりました。平将門や菅原道真と並び、日本三大怨霊の一柱として恐れられています。
淳仁天皇のほうは、恵美押勝の乱(764)に加担したとして退位させられ、流刑地で不審な最期を遂げました。
白峯神宮を主観的に格付け
由緒
社格
知名度
立地や社格の割に、一般の知名度はそこまで高くはないでしょう。
アクセス
- 地下鉄今出川駅→徒歩10分
- 堀川今出川バス停すぐ
スケール
公家屋敷の跡地なので、そこまで狭くも広くもありません。
観光
スポーツ好きにとっては来訪の価値はあるでしょう。
パワー
球技・武芸上達のご利益があるとされています。
白峯神宮の周辺地域
白峯神宮は、地下鉄今出川駅から今出川通を西へ650mほどの場所、『西陣』と呼ばれるエリアの一角にあります。

白峯神宮境内
境内は元々、蹴鞠の名家である飛鳥井家の邸宅があった場所です。なので広さでいえば普通の神社と変わりませんが、見るべきものはたくさんあります。
右近の橘と左近の桜
神門を潜れば、『右近の橘』と『左近の桜』が出迎えてくれます。向かって左手が『右近の橘』、右手が『左近の桜』です。

本殿・拝殿
参拝方法は、賽銭を入れた後、両脇に置いてある鐘の何れかを両手で抱え、願いを込めながら2〜3回ガラガラと鳴らします。そして鐘を静かに元の場所へ戻した後は、普通の神社と同じです。
余談ですが、物を両手で抱えて振る動作は身体のバランス感覚を鍛える上で効果的です。

伴緒社
毎年11月15日に弓道の祭典である伴緒社祭が開催されます。祭神の源為義、為朝親子は、保元の乱(1156)にて、主祭神である崇徳天皇(当時は上皇)に味方するも敗れ、為義は処刑、為朝は流刑となりました。


社名 | 伴緒社 Tomonoo-sha | 白峯神宮の境内摂社 |
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祭神 | 源為義(1096-1156) Minamoto-no-Tameyoshi | 親子で弓矢の達人だった為 武芸上達の神様とされる |
源為朝(1139-1170) Minamoto-no-Tametomo |
潜龍社
昭和30年(1955)、火祭りの最中に3柱の龍神が出現したといわれます。その出来事にちなんで建立されました。

社名 | 潜龍社 Senryu-sha | 白峯神宮の境内末社 |
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祭神 | 潜龍大神 Senryū-no-Ōkami | 白峯大龍王命 / 紫峯大龍王命 / 紅峯大龍王命 の3柱 水神なので火災除けのご利益あり |
地主社
飛鳥井家の蹴鞠場のあった場所です。有名サッカー選手が時々参拝に来られ、サイン入りボールがたくさん奉納されています。


社名 | 地主社 Jishu-sha | 白峯神宮の境内末社 |
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祭神 | 精大明神 Sei-daimyojin 柊大明神 / 今宮大神 / 白峯天神 / 糸元大明神 | 精大明神はスポーツ・球技の神様 |
御朱印
