高知#帯屋町
帯屋町(おびやまち)は高知市の中心街に位置する大きなアーケード街です。観光名所からも近く、県庁所在地らしい賑わいを見せています。
概要
高知市
高知市は高知県の県庁所在地であり、国からは中核市に指定されています。人口は約30万人で、県人口のおよそ半数に相当します。
高知という地名は高知城に由来します。河川に囲まれた山の上にあった城なので「河内山城(こうちやまじょう)」と呼ばれ、それが転じて地名ごと「高知(こうち)」になったと言われています。
河内山城は関ヶ原の合戦(1600)の後、長宗我部(ちょうそかべ)一族に代わって領主となった山内一豊(やまうちかずとよ)によって築かれました。なので、『高知』という地名は比較的新しいと言えます。
帯屋町
帯屋町(おびやまち)は高知市の中心街を東西に貫くアーケード街です。有名な『はりまや橋』からも近く、観光客や地元の買い物客で賑わいを見せています。
街歩きレポート
大凡ですが、今回歩いたルートをプロットしてみました。
高知駅前
JR高知駅は平成二十年(2008)に高架化された近代的な駅舎を持ちます。駅周辺だけでも食べる処や時間潰しには不自由しません。
駅の南口からは『とさでん交通』の路面電車が発着しており、駅前から中心街と郊外を結んでいます。高知城周辺へ行くにはこの路面電車を利用するのが便利です。




はりまや通り・はりまや橋
高知駅前から南へ向かって伸びる幹線道路が『はりまや通り』で、路面電車はこの通りを進みます。駅前ロータリーを出て、600mほどで右手に帯屋町アーケード街の入口が見えます。
そして、その100mほど隣にある赤い橋が『はりまや橋』です。水を差すようで申し訳ないですが、はりまや橋は「がっかり観光名所」として有名です。
もともとこの橋は堀川という運河に架かる橋でしたが、1960年代に堀川が埋め立てられ公園となり、今のような姿になりました。いちおう、公園には小さな川が流れているので、橋としての名目は保っています。
なんというか、橋単体での知名度が上がりすぎたせいですね。でも、周辺の街並みは非常に都会的で、橋もその景観に溶け込んでいます。トータルで見れば全然がっかりしないです。
なお、橋の名前は江戸時代、ここに本店のあった豪商『播磨屋』に由来します。『播磨屋』と、掘川の向かいにある『櫃屋』が往来のために私費で建造した橋だったと言われています。




帯屋町
お待たせしました。いよいよ帯屋町のアーケード街に入りましょう。
壱番街
帯屋町1丁目商店街(壱番街)は東西約500mのアーケード商店街です。『はりまや通り』と交差する東端から、『中の橋通り』と交差する西端までを結びます。
すごく賑やかで活気のある商店街ですよね。アーケードに隠れて見えませんが、大丸もあります。ぶっちゃけ、高松や松山のアーケード商店街にさほど見劣りしません。全国の県庁所在地の中でも中上位に食い込むのではないかと思えます。






弐番街
帯屋町2丁目商店街(弐番街)は『中の橋通り』との交差点より西側、『大橋通り』と交差するまでの200m弱を結びます。1丁目に比べると若干、昭和っぽさが漂う反面、スタバなどもあり、うまく世代交代している様子も見て取れます。
『大橋通り』の写真が紛れ込んでしまいましたが、こちらも賑やかなアーケード街となっています。
あと、この『大橋通り』との交差点付近に、地元の海産物を購入したり飲食できる屋台村『ひろめ市場』があり、連日賑わいを見せています。一時期、同じような施設が姫路や高松でも開業しましたが、いずれも2年足らずで閉業しています。なぜ高知ではうまくいっているのか、諸説ありますが、高知県人の豪放な気質も関係していると言われています。



さて、このまま西へ進んで高知城へ行きたいところですが、それは別の機会に子サイトのほうで紹介します。別の通りを通って、いったん『はりまや通り』の方向へ引き返します。
追手筋・日曜市
追手筋(おうてすじ)は高知城の追手門を起点に、帯屋町アーケード街の北側を平行し、『はりまや通り』との交差点までの900mを結びます。4車線の幹線道路で、南国の県庁所在地らしい街路樹が印象的です。
実はこの追手筋、日曜日の午前6時から午後2時まで片側が通行止めになり、日曜市が開催されます。地元の食材が堪能でき、多くの人で賑わいます。高知観光の目玉と呼んでも過言ではありません。
それにしても、賑やか尽くめですね。30万人の地方県庁所在地とは思えないレベルです。


京町・新京橋
さて、『はりまや橋』付近に戻って来ました。ここにも『京町商店街』というアーケード街があります。帯屋町壱番街の南に平行する通りです。かつてはここが高知のメイン通りだったようですが、第二次世界大戦の空襲後は半分が公園となり、帯屋町のほうがメイン通りになりました。とはいえ、それなりに活気があります。
公園から大丸の横を通って北へ向かう短いアーケード街が『新京橋商店街』です。帯屋町のメイン部分に交差するだけあって、やはり活気があります。


はりまや橋商店街
高知のアーケード街はまだあります。先ほどの京町商店街の入口から『はりまや通り』を挟んで反対側を見てみましょう。木造のアーケードが印象的な『はりまや橋商店街』があります。
幹線道路の反対側だけあって、さすがに落ち着いた雰囲気ではありますが、それなりの数の飲食店が軒を並べています。建造物の色遣いのせいか、温かみが感じられます。
商店街の長さは150mほどですが、その先には『よさこい情報交流館』があります。入場無料なので、よさこいファンなら必見です。


国道55号線
国道55号線は帯屋町の南側を平行する幹線国道です。路面電車もこの道路を通って郊外へと向かいます。
私が初めて車で来訪したとき、ちょうどコカコーラの看板が見えてきたあたりで、高知は都会だと実感しました。歩道橋の上からだとあまりそう感じませんが、車道から見ると行き交う路面電車と相まって、都会オーラがひしひしと伝わってきました。


総括
人口が3番目に少ない県の県庁所在地にしては中心市街が栄えすぎだと思いませんか? 理由は色々と考えられます。
- 高知市内の狭いエリアに人口が密集している
- 路面電車もあり完全な車社会ではない
- 高知城など観光資源がある
- 飲食に金を使う県民気質
最後はべつにディスっているわけではないですよ。これは結構重要な要素で、地方都市再生のヒントになるのではないかと思います。
とにかく、高知の凄さを多くの人に知ってもらえれば幸いです。いつかまた、日曜日に再訪したいものです。