堺#大小路
堺市は大阪府内で第2の人口を持つ都市であり、政令指定都市でもあります。その中心市街地を東西に横断する通りが大小路通です。
概要
堺市
堺市は大阪府内で第2の人口を持つ都市であり、政令指定都市でもあります。中世には南蛮貿易の港町として栄えましたが、その歴史は古墳時代にまで遡ります。かの有名な大仙古墳(仁徳天皇陵)も堺市にあります。
大小路
大小路通(おおしょうじどおり)は堺市の中心市街地を東西に横断する通りです。南海電鉄高野線の堺東駅から、南海電鉄本線の堺駅までの約2kmを結びます。
街歩きレポート
堺東駅前
スタート地点は南海電鉄高野線(こうやせん)の堺東駅(さかいひがしえき)です。南海電鉄は本線、高野線という二つの主軸路線を持つ大手私鉄です。堺東駅は高野線の駅の中で、大阪市内の駅を除けば最多の利用者数を誇ります。
駅前の光景はご覧の通り。駅東側は閑静な住宅街となっています。住宅地と遠方のタワーマンションとの間に森のようなものが見えますが、実は古墳です。堺市内には某巨大古墳をはじめ多くの有名な古墳があり、それらは世界遺産に登録されています。
一方、駅西側には2棟の高層ビルがあります。1つは再開発ビル『ジョルノ堺東』、もう1つが堺市役所です。ちょうど市役所の正面から大小路通が始まります。
また、駅に直結する百貨店『高島屋堺店』があります。2025年いっぱいで閉店するそうですが、時代の流れなので仕方がないですね。より魅力的な商業施設に生まれ変わることを期待しましょう。



堺銀座商店街
大小路通に並行して『堺銀座商店街』というアーケード街があります。今時の商店街にしてはそこそこ賑わっているものの、政令指定都市としては少し寂しい感じがします。やはり、大阪市内へのストロー現象などが原因でしょうか。
大小路通(堺東駅〜阪神高速)
さて、堺市役所前を起点に、大小路通を西へと向かいましょう。
電柱が無く、街路樹が整然と並ぶ綺麗な通りです。他県の人が思い浮かべる「大阪の南のほう」のイメージとは随分と違いますよね?
400mほど歩くと大きなペデストリアンデッキがあり、6車線の国道26号線を跨ぐことができます。
そのすぐ先に阪神高速道路堺線の高架橋があり、その下を潜ることになります。ここにはかつて、土居川という川がありましたが、現在は埋め立てられています。阪神高速を地下化して川を復活できれば理想ですが、難しいでしょうね。



大小路通(阪神高速〜紀州街道)
阪神高速の高架下を潜りましたが、大小路通はまだ序の口です。実は、ここから先が中世に栄えた「環濠都市・堺」です。先ほどちらりと触れた土居川は環濠の役割を果たしていました。
少し歩くと、左手に在大阪ベトナム総領事館があります。大阪市内じゃなくて堺にあるんですね。中世において、堺の商人がベトナムによく足を運んでいたそうなので、そういう縁もあるのかなと思いました。
そのもう少し先に、山之口商店街の入口が左手に見えます。でもまあ、いわゆるシャッター街ですね。ちなみに、与謝野晶子(1878-1942)の生家はこの近くです。
さらに進むと、阪堺電軌の線路が見えてきます。いわゆる路面電車です。大阪市内の天王寺まで繋がっています。この路面電車の通っている道路が紀州街道です。複線の路面電車が通っているにも関わらず、6車線と広い歩道が確保されています。






大小路通(紀州街道〜堺駅)
紀州街道を横断してからも、まだ大小路通は続きます。飲食店などがポツポツと増えて来ますが、銀行や病院、学校などが目立ちます。それにしても、綺麗な通りですよね。
ようやく、エンドポイントである堺駅と周辺のホテルが見えてきました。環濠都市の西側の堀に相当する内川を渡れば、堺駅のロータリーに到着です。



堺駅前
南海電鉄堺駅は南海本線の主要駅です。堺東駅と同様、大阪市内の駅(あと関西空港駅)を除けば線内で利用者数最多です。ただ、堺駅と堺東駅では、堺東駅のほうが1.5倍くらい多いです。なので商業規模は控えめですが、それなりに色々あります。
ところで、さっきからちょくちょく映っている金色のバスが気になりませんか? こちらは正にこの大小路通を通り堺東駅と堺駅の間を結ぶシャトルバスで、南海電鉄バスが運営しています。中世の南蛮貿易で栄えていた頃の堺が描かれています。何年か前にLRT構想がありましたが、このバスも捨てたもんじゃないですね。


総括
いかがでしたか? 意外と洗練された街に映ったのではないでしょうか? 単なる大阪のベッドタウンでない、ポテンシャルを秘めた街だと思います。
阪堺電車や古墳群など、他にも紹介したいネタはありますが、それはまた別の機会で。