馬見丘陵公園#南エリア
馬見丘陵公園は奈良県の大和盆地西部に位置する広大な都市公園です。前回行き損ねた南エリアのほうに足を運んできました。
馬見丘陵公園
概要
馬見丘陵公園に関する概要は前回の記事をご覧ください。
エリア構成
公園は北エリア、中央エリア、南エリア、それに緑道エリアの4エリアで構成されています。北エリアと中央エリア西部は前回紹介したので、今回は南エリアと中央エリア東部を紹介します。なお、南エリアに隣接する『竹取公園』は別の公園ですが、そちらも併せて紹介します。
中央エリア(東部)
前回は春先だったのに対し今回は初夏なので、当然といえば当然ですが地味ですね。人が少ないのでのんびりできますが、その代わり熱中症には要注意です。水飲機や自動販売機が少なく、しかも直射日光の当たる場所が多いです。ペットボトルのほか、帽子や日傘などを持参しましょう。
南エリアから中央エリア東部にかけて散策する場合、東駐車場を起点にするのが良いと思います。駐車料金は無料です。
墳見橋
墳見橋は公園の中央エリアと南エリアを分ける幹線道路を横断する歩道橋です。名前の通り、後ろを振り返ると古墳が見えます。後で紹介する巣山古墳です。
それにしても、古墳の「墳」を「つか」と読むのはユニークですね。あまり訓読みされることはありませんが、古代のお墓という意味では「はか」より「つか」のほう洒落てますね。

カリヨンの丘
ここは北エリアと同様、チューリップの花壇があり、春には色とりどりのチューリップが咲き誇ります。手前にはコキアも植えられています。

倉塚古墳・一本松古墳
カリヨンの丘よりも少し左奥へ進むと、遊歩道に向かい合って一対の古墳があります。倉塚古墳と一本松古墳です。いずれも横から見れば普通の丘ですが、れっきとした前方後円墳です。公園の一部となっており、堀も無いので立ち入り可能です。


南エリア
さて、再び歩道橋を横断して南エリアを散策しましょう。
巣山古墳
南エリアを語る上で欠かせないのが、先ほどの墳見橋から見えた巣山古墳です。ほとんど巣山古墳を見るためだけに公園へ再訪したのですが、想像より大きくて驚きです。体感的には、箸墓古墳よりも少し大きい印象です。
古墳自体は公園には含まれませんが、園内から間近に見ることができます。古墳の周囲は堀が張り巡らされているため、立ち入ることはできません。
築造時期は4世紀末頃とされていますが、詳細は不明です。あくまで一説ですが、被葬者は武内宿禰と言われています。人物自体の実在性は疑われていますが、要するに葛城氏系の豪族です。
前回紹介したナガレ山古墳もそうですが、馬見丘陵公園とその周辺には数多くの古墳があります。これらは『馬見古墳群』と総称され、いずれも4-5世紀頃に築造されたものです。


いにしえの丘
巣山古墳を左手に、西へ進むと「いにしえの丘」があります。それにしても、この公園内で丘を見ると、どれも古墳かと一瞬思ってしまいます。ここにはロウバイ(蝋梅)が植樹されており、早春に花が咲くようです。

竹取公園
南エリアをさらに西へ進み、再び歩道橋を渡った先にあるのが竹取公園です。その先には二上山も見えます。
諸説ありますが、かの有名な『竹取物語』の舞台はこの辺りなのだそうです。
馬見丘陵公園に比べて、こちらは家族連れ向けの公園です。滑り台やゲレンデなど、大型遊具がたくさん設置されています。



竪穴式住居・高床式倉庫
公園内には竪穴式住居と高床式倉庫のレプリカがあります。実際にこの辺りで見つかった古墳時代の遺跡を元に復元したものだそうです。当時の庶民の生活をリアルに感じ取ることができますね。
総括
前回とは異なり、桜やチューリップの季節ではないので、あまり期待していませんでした。しかし、古墳が想像以上の迫力だったので、行った甲斐がありました!
それにしても、奈良県内でも少しマイナーな地域に、このような公園があることに改めて驚きました。奈良公園のような観光地だけでなく、地元民向けの公園も存在していたんですね。
もちろん、地元民でなくても古代史ファンなら絶対に楽しめると思います。ぜひ足を運んで見てください。